インプレッサGC8用の赤ステッチシフトノブを自作する

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WRX STi純正のシフトノブは赤ステッチの本革巻き。廃盤のため暴騰しており、某オクでは美品が3万程度、いかにも臭そうなテッカテカの一品でも1万前後で取引されている始末である。

うちの個体の装備品といえば、前オーナーが相当に手汗の酷い人間だったらしく入庫時は既に革がハゲ上がった凄惨な状態。納車時には車屋が気を利かせて、その辺の廃車BH5辺りからパクったと思しき同形状・黒ステッチのただの革巻きノブ(既にテカテカ)に交換済みであった。

折角フルノーマル車体をフルノーマル状態で維持しているので、シフトノブも純正赤ステッチにしたいところ。社外品も存在しないこともないが、Hパターンのデザインがいかにもパチモン感満点。で、考えた方策としては『純正新品の革巻きノブを赤い糸で巻きなおす』というもの。物は試し。早速やってみよう。


調達した純正部品はプレオ用「35024KE020」。価格は2,600円ほど。ネットの古い写真だと本革のようだったが、届いたのは明らかに合成皮革(PU)。どこかのロットからコストダウンしたか…無念。ただ触感はまずまずで、Hパターンもバッチリ。

ちなみに調達後に気が付いたが…
プレオ用はシフトブーツを留めるための"アレ"(名称不明)が付いていなかった。元々のシフトノブは補修用に保管しておこうと考えていたが利用せざるを得ない状況に…。事前によく確認しよう。
"アレ"付きのノブ「35022AC030」は3倍の8,000円程度したので安くは仕上げられたか。こだわりのある方はどうぞ。


縫いなおし用の糸は「ポリエステルボンド糸 1番手」をチョイス。1番手は太すぎるかと思ったが丁度良かった。針はクラフト社製「丸針・太」。これもバッチリ。合計1,000円弱?

以下、新旧の革の写真が混在しているがお気になさらぬよう…。


早速革を剥がす。適当な位置で糸をカッターで切り、針などを使ってほじくると抜き取れる。あまりに男性器。
革の下からは加水分解したベッッッタベタの両面テープが出現するので根気よく拭き取り、新しい両面テープを貼っておく。両面テープはできれば若干厚みのあるものがよい。


縫う際は上部?から、手前から奥に向かって縫い始めると吉。
縫い始めは玉結び。針の入れ方は、写真の側の場合「左から入れて右から出す」。逆サイドならその逆。2重にしておく。あとは革に残った跡を参考に交互に縫い進める。



革も糸も伸縮性がなく弛みがちのため、ひと縫いごとに強く引っ張ってキアイを入れておく。
縫い終わった場所は親指先で握っておくと糸が弛みにくくてよい。

最後までいったら玉止めし、結び目は革の中へ適当に埋める。


余った革は、硬い金属のヘラ等で強く押し込む。
シフトノブのベース?は、プラスチックのように見えて実はゴムのような弾力があるため、こじると隙間を広げられる。そこに革を押し込む。


~完~

工期2時間、出費は4,000円程度。
本革でないのが悔やまれるが、少しでもリフレッシュさせたいという方はご参考までに。

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