読んだ漫画記録 #004 『ひょうたん駒子(手塚治虫)』
『ひょうたん駒子(手塚治虫/講談社 手塚治虫文庫全集 全1巻)』 べっぴんさんなのに 豪快に 荒縄で結った髪と時折見せる悲しげな表情が印象的な駒子 【概要】 南極の部族の出である駒子(こまこ)が日本で繰り広げるスラップスティック・ラブコメディ(?)を描く表題作ほか、青年誌掲載作品を中心に収録した短編集 【おすすめポイント】 雑誌掲載ということで意図的に散りばめられた掲載当時1960年代前後の流行・風俗 思わず唸るトンチや風刺、ウィットの効いたショートショート 辛口な短編ばかりでなくとにかく優しい家族愛テーマの「ごめんねママ」等も収録 【感想】 表題作のほか、ウダツの上がらない刑事が殺人事件解決に挑む「週間探偵登場」、動物をテーマにした見開き1ページのショートショート「よろめき動物記」、核家族の他愛無い日常と家族愛を描く"主婦の友"掲載作品「ごめんねママ」、その他SF・社会風刺をテーマにした短編を収録。 古めの作品のため絵も書き込みが少なく、突飛な設定も少なくないがいずれもうまくオチがついて纏まっている。 ショートショート漫画を大量摂取したい方向け。オススメです。