読んだ漫画記録 #002 『ワン・ゼロ(佐藤史生)』
『ワン・ゼロ(佐藤史生/小学館文庫全3巻)』
清楚な結髪だったのが突如イケイケな短髪になるヒロイン。
「テレポート時に髪まで気がいかなかった」そう。そうでしたか…
【概要】
近未来の西新宿─ サイバーパンク(?)な世界観の中、とあるキッカケで"覚醒"してしまった主人公・都祈雄("魔"サイド)とその異母妹・摩由璃("神"サイド)の「魔 vs 神」の戦いを描くSF作品。
【おすすめポイント】
- エキゾチックな「宗教」と、その神々の器としての「コンピューター」という異色すぎる組み合わせ
- 1人の少女もとい人間を辞めて神(ディーバ)として覚醒していくヒロイン・摩由璃と、それを見守ることしかできず罪の意識に苦しむフィアンセ・ヒカルの関係
- "魔"として戦う間も「普通の高校生としての生活」を忘れない主人公サイドの可笑しさ
【感想】
佐藤史生先生の漫画は初。「女性作家のSF漫画」というと良くも悪くも感覚論的な内容になりがちな気がするが、この方の漫画は非常に硬派(そして難解)。前述のヒロインイメチェンの合理的説明もしかり、頻出するコンピューター用語もしっかり理解したうえで使用されている感じを受ける。これが少女漫画誌に連載されていたとは… オススメです。
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